オーガニックとは!?知っているようで知らないオーガニックコスメの定義や世界のオーガニック認証のまとめ
オーガニック(organic)とは、一般的には「有機」と同義で、“有機的な”“有機の”“本質的な”のように用いられます。
私たちの生活に目を向けると、「オーガニック食材」「オーガニック化粧品」「オーガニックコットン」など、生活に密着した様々な分野での原材料の区分として、“安心・安全・高品質”であることの代名詞として広く認知されています。
では、“オーガニックなもの”とはどういったものなのでしょうか。
オーガニック製品の原料となる有機農産物やオーガニック食品と、日本でも人気の高いオーガニックコスメを中心に、世界のオーガニック認定機関や認定基準を調べてみました。
世界のオーガニック事情
アメリカのオーガニックの定義
1990年台のロハス(LOHAS)というライフスタイルから派生し、現在のオーガニックブームを作ったのがアメリカです。90年代以前は食品を中心にジャンクなイメージのあったアメリカですが、発信力の高いハリウッドセレブなどがこぞってライフスタイルにオーガニックを取り入れ、マーケットも拡大の一途を辿っています。
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ヨーロッパのオーガニックの定義
アメリカと並ぶオーガニック市場の規模を誇るEUでは、有機栽培や有機加工食品などのオーガニック製品をBio(ビオ)と規定し、厳しい基準の認証を設けています。
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ドイツのオーガニックの定義
オーガニックの基準が厳しいヨーロッパの中でも、最大のオーガニック大国がドイツです。オーガニック食品の市場では、米国に次ぐ第二位の売上高となっています。普通のスーパーなどでもオーガニック食品の取り扱いが増えており、オーガニックスーパーの店舗数も年々増加しています。
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フランスのオーガニックの定義
パリをはじめとしたおしゃれな町並みや芸術の印象が強いフランスですが、並んで有名なのが、「美食の国」であること。こってりとしたイメージの強いフランス料理ですが、近年は健康志向の高まりを受けて、オーガニックな食材が増えています。日本のイオンとフランスのオーガニックスーパーチェーン「Bio c’ Bon社(ビオセボン)」が合弁会社ビオセボン・ジャポンを設立したニュースも、感度の高い人なら目にしたかもしれません。この「Bio c’ Bon」は、パリ市内だけで90店舗も展開しており、他にもさまざまなBioスーパーやオーガニックショップでオーガニック製品を手にすることができます。
また、シンプルで価値のある物だけを消費するスタイルが女性や富裕層を中心に広がりを見せており、コスメやファッションにおいても、オーガニックの需要は高まり続けています。
さらに、フランス政府は有機農業の推進・支援を目的に2017年までにオーガニック農地を2倍に増やす施策「Ambition Bio 2017」を発表するなど、フランスはアメリカ、ドイツに続き世界第3位のオーガニック市場となっています。
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日本のオーガニックの定義
日本のオーガニックの現状は、アメリカやドイツ、フランスといった先進国と比較すると、まだまだ特殊な市場であるといえます。オーガニック製品の原料となる有機農産物については、後述する有機JASという規格が始まりましたが、有機野菜やオーガニック食品などは一般的なスーパーなどでの取り扱いはごくわずかで、高級スーパーと言われる店舗や専門ショップに行かないと手に入らないというのが現状です。また、価格も高く、比較的、富裕層だけのものだというのが実情です。オーガニックコスメについても、実店舗での流通はごくわずかで、大手メーカーのコスメしか使ったことがないという人が大多数でしょう。規格もまだまだ整備途中です。これからのマーケットの拡大と、安価のオーガニック製品の流通が待ち望まれます。
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日本のオーガニックの定義とオーガニックコスメ事情
現在の日本のオーガニック事情は?
日本のオーガニックの現状は、アメリカやドイツ、フランスといった先進国と比較すると、まだまだ特殊な市場であるといえます。オーガニック製品の原料となる有機農産物については、後述する有機JASという規格が始まりましたが、有機野菜やオーガニック食品などは一般的なスーパーなどでの取り扱いはごくわずかで、高級スーパーと言われる店舗や専門ショップに行かないと手に入らないというのが現状です。また、価格も高く、比較的、富裕層だけのものだというのが実情です。オーガニックコスメについても、実店舗での流通はごくわずかで、大手メーカーのコスメしか使ったことがないという人が大多数でしょう。規格もまだまだ整備途中です。これからのマーケットの拡大と、安価のオーガニック製品の流通が待ち望まれます。
日本のオーガニック認証
先述したように、有機農業についての規格は整備がはじまりましたが、オーガニックコスメの認証については、民間団体の認証がいくつかあるのみ。関係省庁による整備はまだまだ先になりそうです。
有機JAS認定
日本では、農林水産省によって2001年から農作物に対して「有機JAS」という規格がスタートしました。制定以前はオーガニックに対する基準や認定が曖昧で、例えば無農薬であっても化学肥料を使用している商品を「有機栽培」といって販売する、などということがあったようです。制定以後は、この有機JAS認定を取得している商品だけが、直接「オーガニック」や「有機」という表記をして販売することが認められています。
規格については農水省のホームページ内でくわしく確認することができます。
日本オーガニックコスメ協会(JOCA)
有機JASはあくまで農作物に対する規格です。オーガニックコスメ認定に関しては、国としては化粧品に対する基準がないため、民間のNPO団体などがオーガニックコスメの基準制定や推奨を行っています。その一つが、2007年に環境NGOアイシスガイアネットによって設立された「日本オーガニックコスメ協会(JOCA)」です。
基準の内容については、協会の公式サイトで確認することができます。
ただ、JOCAは認証マークを発行している訳ではありませんので、日本でオーガニックコスメを選ぶ際には、成分表を自分の目で確認したり、海外の信頼のおけるオーガニック認定を受けた商品を選ぶ必要があります。
フランスのオーガニックの定義とオーガニックコスメ事情
現在のフランスのオーガニック事情は?
パリをはじめとしたおしゃれな町並みや芸術の印象が強いフランスですが、並んで有名なのが、「美食の国」であること。こってりとしたイメージの強いフランス料理ですが、近年は健康志向の高まりを受けて、オーガニックな食材が増えています。ヨーロッパのオーガニック食品を取り扱うフランスのオーガニックスーパーチェーン「Bio c’ Bon社(ビオセボン)」が、日本のイオンと「合弁会社ビオセボン・ジャポン」を設立したニュースも、感度の高い人なら目にしたかもしれません。この「Bio c’ Bon」は、パリ市内だけで90店舗も展開していますし、フランスでは他にもさまざまなBioスーパーやオーガニックショップで、手軽にオーガニック製品を手にすることができます。
また、シンプルで価値のある物だけを消費するスタイルが女性や富裕層を中心に広がりを見せており、コスメやファッションにおいても、オーガニックの需要は高まり続けています。
さらに、フランス政府は有機農業の推進・支援を目的に2017年までにオーガニック農地を2倍に増やす施策「Ambition Bio 2017」を発表するなど、フランスはアメリカ、ドイツに続き世界第3位のオーガニック市場となっています。*1
フランスのオーガニック認証
上記のような国を挙げての有機農業の推進もあり、フランスのオーガニック製品には非常に厳格な基準が設けられています。
ECOCERT(エコサート)
フランス農務省によって1991年に設立された国際有機認定機関で、ヨーロッパで規定されているオーガニックの基準を満たしているかを厳しく検査し、認定を行なう第三者機関です。
その活動範囲はヨーロッパを中心に世界85カ国以上にわたり、国際有機認定機関としては世界最大の規模、オーガニック認証団体の世界基準とも言われています。
ECOCERT(エコサート)の化粧品に関する認定にはCOSMECO(コスメエコ)とそれ以上に更に厳しい基準を持ったCOSMEBIO(コスメビオ)の2つのラベルがあります。
それぞれの基準は、主に下記のとおりです。
COSMECO(エコロジーラベル)の基準
・完成品の95%が自然原料であること
・完成品の5%以上がオーガニックであること
・植物原料の50%以上がオーガニックであること
・化学香料は使用不可
COSMEBIO(エコロジカル&オーガニックラベル)の基準
・完成品の95%が自然原料であること
・完成品の10%以上がオーガニックであること
・植物原料の95%以上が自然原料であること
・化学香料は使用不可